大人のおしゃれは押し出しではなく、目立たずに良質な物を身に着けることが重要です。粗悪な商品ではなく長く使い続けられる品質の物を選ぶことが、酸いも甘いも経験してきた末に獲得した鑑定眼になります。量はやがて質となりますし、自分が所有する物を愛用してメンテナンスして使い続けることが大切です。車なども同じでありたくさん所有したり、最新のモデルやレア車などのカテゴリーだけで判断せずに、本当に必要な道具を愛用することが良い付き合い方になります。
こうした価値観も成熟の証明です。大人の傘はだから高品質であることをベースにして、シックでクラシカルな一本をまず手元に置きます。おしゃれというのは繰り返しになりますが、自分らしさやライフスタイルと連動するものです。だからこそまずは王道的なスタイルを揃えておきましょう。
傘はハンカチなどと同じような物であり、二本目や三本目を持つことも身嗜みのおしゃれさに繋がります。大人の嗜みとしては、エレガントに傘を選びたいものです。二本目は遊び心を重視して、パネルごとに色を変えたモデルや、テキスタイルに防水加工を施したモデルもいいかもしれません。ステッキ代わりになるようなアイテムや、柄が古木で出来ているなど風変わりなアイテムも見つけられます。
雨の日だけではなく持ち歩くのが楽しくなるような傘ならば、きっと長い付き合いになるでしょう。使わない時に立てかけておくだけで絵になるような、そんな一本を選ぶことで人生がほんの少し豊かになります。